やっぱり可愛いなと思いながら、俺は荷物を持って歩きだした。
俺、葵、おばあさんの順に横に並んで歩き、やがておばあさんの家につき俺らの仕事は終わった。
ふと葵の方を見て、俺は名前を聞くことにした。
俺が名前は?って聞くと、葵は少し戸惑いながら名前を告げた。
稲垣葵です。って。
俺は秘かにその名前をインプットして、さらに話しかけた。
高校は?とか好きなものは?とか。
とにかく話を絶やさないようにした。
すっかり日が暮れてしまったので、俺たちは駅に向かって歩いた。
俺たちは逆方向の電車だったため、そこで別れる事に。
俺は電車に乗ってから、自分の名前を名乗るのを忘れていた事に気づいた。
俺が覚えていても、相手が覚えていなかったら意味ないじゃん…。
と、あれから後悔ばかりしていた。
だけど俺にもまたチャンスが訪れた。

