『うん可愛い』鏡の前には新品の制服に身を包んだ私
念願の高校生になりました。

(中学校ではたくさん失敗したから、高校では頑張らないと!)
『伊織、おはよう』
『おはよう、紗月』
爽やかな声で挨拶をしたのは『深川紗月』(ふかがわさつき)
私たちは小学校からの友だちで、紗月はもちろん私の過去も知っている

『ねえ伊織、クラス発表見に行こう』
『うん、そうだね』


『あった、3組だ』
『私は...』
『そこにあるじゃん!ほら、水谷伊織って』
『ほんとだ、同じクラスでよかった!』

『ねえ、あの人かっこよくない?』
『そうかな?私のタイプではないな』
『伊織のタイプってどんな人なの?』
『今は、いいじゃん!ほら入学式が始まる!行こっ』
『そうだね!』