強引な彼との社内恋愛事情

「今日、俺の家、来ない？」


「えっ」


「泊まっていけばいいじゃん？」


泊まるってことは、広重とその……。


戸惑いながら、記憶にはないけど広重と一線を越えてしまってるんだと思い出した。


「この前のこと全然覚えてないな」


「そりゃそうですよ。あれだけ寝てたら」


「寝てた？」


「誘っておきながら、キスの途中で寝るとか有り得ないですよ。すげーへこんで寝れなかった」


「え。じゃあ、してないの？」


「だから、泊まりに来ませんか？」

ニヤリと笑った。