「広重、話飛びすぎだよ。ていうかさ。相談なんて嘘でしょ?ひどいけど」 「だって。そうまでしないと千花さん俺を避けるでしょ?」 手を繋いだまま、公園を歩いてた。 気が付けば、桜の木を二人で見上げていた。 「広重はそう見えない」 「じゃあ。今夜、一緒にいてもいいですか?」 「えっ?」 「一晩いてくれたら諦めます」 「一晩って」 私に求めることってそういうこと? 結局、広重の欲求箱に投げ入れられてしまうのだろうか。 広重とそんなことをするなんて想像出来ない。