強引な彼との社内恋愛事情



「今回のカメラけっこー写りいいですよねー」


と、画面を見る広重。


ほら、とついでに私に見せたけど、写っているのは私の顔。


「まあね」と軽く言った。


「この笑顔になったら自動シャッターになる機能試してみたいんですけど、千花さん」


と、またもや私にカメラを向ける。笑えという事か。


「自分のチームのテストしたら?」


「もう終わったんで帰るところでした」


「じゃあ帰ればいいじゃない」


と、素っ気なく言うと、「あっ」と広重が言った。