「なぁ、今のってお前の」 「妹。と……お母さん」 耳を澄まさなければ聞こえないくらいの、小さな小さな声で彼女は俺に言った。 「……そうか」 千草玲斗から聞いたことを思い出して、 開きかけた口を閉じる。 「……」 「……」 続く沈黙。 「それにしても暑いな」 「そうね。夏だもの」