目線を合わせずに俯いたまま言う彼女の顔色も呼吸も、先程から比べたらだいぶ良くなってきている。 「いつまでもここにいる訳にはいかないんだが……そろそろ帰れそうか?」 「……うん」 手を差し出すと、「歩ける」と言って立ち上がったが、すぐにふらついてしまう。 「ったく。ほら背中乗れ」 「歩ける、から」