板チョコを買おうかと思ったが財布の中身は空っぽだった。 まぁ、いきなりのことで金がなかったから仕方がない。 「ありがと……」 ほんの少しだけ掠れた声で礼を言うと、 小さな口にチロルチョコをポイッと放り入れる。 それが彼女の柔らかそうな頬をぴょこんと押し出した。 「……おいしい」 「そら良かった。体調大丈夫か?」 「だいぶ、いい」