「あいつ……【今】は幽霊じゃなくて、 生身の人間に見られるってこと、ちゃんと自覚してんのかよ」 盛大に溜め息をつくと千草玲斗もつられるようにして小さく溜め息をついた。 「うーん、どうだろう。微妙かな」 「おいおいマジか。 それで今までよく幽霊やってこれたな」 お陰さまで俺はさっきの人にすっげー 冷ややかな、悪者を見るような目つきで見られたんですが。 内心そう呟いていると、千草玲斗は少しだけ眉を下げた。 「萌絵は……まだ日が浅いんだよ」 「日が浅い……? 幽霊になって、ってことか?」