「わか、らない。けど……これからもずっと、真琴と過ごしたいと、思ってる」


「……そっか、教えてくれてありがとう」


そう言って玲斗はふふっと笑った。

それからの帰り道、玲斗も萌絵も普通だったが、俺は先ほどの玲斗の表情がどこか心に引っかかっていた。

家に帰ると、まだ起きていた母さんにしっかりと説教を受けた。


「―――おやすみ真琴。と、玲斗くん」

「おやすみ萌絵。と……玲斗」


「ええっ。ちょっと、僕はオマケなの!?

―――おやすみ、2人とも」


部屋の電気を消して眠りにつく。


今日は色んなことがあったな……。
萌絵が怒ったり、泣いたり、俺が怒ったり。

あと、萌絵と付き合えたり……。


そんな幸せな余韻に浸りながらそっと瞼を閉じた。