「ねぇ1つ確認していいかい?」

「いいけど……」


「まず真琴くん。君はこれからも萌絵と一緒にいたいと思うかい?」

「なんだよいきなり。まぁ、思うよ」


玲斗は何度か頷いてから今度は萌絵の方を向く。


「萌絵は、これからどうするんだい?」

「え……どうする、って……」


言ってる意味が分からない、という風に首を傾げる萌絵に、玲斗は言いにくそうに再度尋ねた。


「今後も真琴くんの生気を吸って、人間として生きていくかい?」

「そ、れは……」


そんなことを聞かれるとは思ってなかったのだろう、唇がわずかに震え、目は泳いでいる。