「マジでさんきゅーな」
右手を差し出すと、玲斗はそれを凝視し……瞳から大量の涙を流した。
「ま、ま……真琴くんが、あ、あありがとうって……僕の、おかげだって……」
「あー……そんくらいで泣くなよ」
こいつ、こんなに涙脆かったっけか?
いつまでも泣き止まないこいつの頭に手を伸ばして、ぽんぽん と叩く。
「~っ萌絵!」
「なっ、なに?玲斗くん」
萌絵は突然大きな声で名前を呼ばれて、ぴょんと軽く飛び上がった。
そしてそんな彼女をみてから、涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔の、残念イケメンの玲斗は俺に抱きついて――というか、突進してきた。
「やっぱり真琴くん僕にちょうだい!」
「はぁ?ぜーったい、いや」


