いやー、こうやってればイケメンなんだよな……。
ただし、無言のときに限るが。
「わかったよ!」
玲斗が突然、大きな声を出したものだから俺も萌絵もびくりと肩を揺らした。
そしてそんなお互いを見て、指さしながらくすくす笑い合う。
「いまの真琴、面白かった」
「それはお前もだろ」
向かい合った状態で萌絵の右のほっぺたをつまむと、仕返しとばかりに左の頬をつままれる。
そんな光景を見て呆れたのか、玲斗は溜め息をついてから独り言のように語り出した。
「普通、幽霊っていうのは異性の生気を吸って生身の人間化となるだろう?
けど、それはあくまで【普通の人間】なだけであって、そうじゃない場合もあるんだ」
俺と萌絵はそれぞれ頬をつまんでいた手を離して、玲斗の言葉に耳を澄ます。
「そうじゃない、場合って?」
俺が問いかけると玲斗は両手を広げて抱きついてきた。


