その横顔はどこか嬉しそうだ。
それにしても、なんでだろーな?
2人して首を傾げていると、どこからか嗚咽が聞こえてきた。
おまけに鼻をすする音まで聞こえてくる。
「ひっく……ぐすっ」
「……」
この聞き覚えのある声。
俺と萌絵は顔を見合わせて笑った。
「玲斗くん」
萌絵が声をかけると、フェンスのある草むらの中から玲斗がよろよろと出てきた。
「も、萌絵……よか、よかっ……っ」
鼻の頭を赤くしてハンカチ片手に大量の涙を流している玲斗。
あーあ、せっかくの顔が台無しだな。
なんてことを思ったことは言わないでおこう。


