この俺が幽霊に恋をした!?



「なんだかんだで、楽しかった。
いい思い出になったよ、ありがとう」

「やめろよ……」


「お母さんにお世話になりましたって言ってて。それから――吉原さんにも、ごめんなさいって」


「なに……言ってんだよ。
まるで、最後の挨拶みたいなさ……」


ダメだ、声が震える。

俺っていつからこんなにコイツのこと……。


「なにそんなしんみりした顔してんの。
いつものアンタはどこにいったのよ」


いつもの俺?

そんなの、知らねぇよ……。

いちいち覚えてられっかよ……。


唇をかんで何も言わない俺の手を取ると、萌絵はふんわりと笑った。


「さよならだよ、真琴」