「うるさい!どうせ私はお邪魔虫なんでしょう!?なら、一生そのオトコ女と楽しく水泳ゴッコでもしてればっ!」
「おい萌絵っ」
「……萌絵ちゃん?」
吉原が眉を下げて手を伸ばすが、俺の時と同じように払いのけられてしまった。
「だいたい、なんで泳げもしないのに海に行こうなんて言い出すわけ?あんたのせいで……あんたのせいでっ!」
彼女の肩と握り締めた拳が小刻みに震えている。
「萌絵」
「ごめん、萌絵ちゃん……」
吉原の瞳にはうっすらと涙が溜まっていた。
それを見て俺は感情のまま、言葉を萌絵にぶつける。
「何があったか知らねーけど、何を言うにしても言い方ってもんがあるだろ。
吉原に謝れよ」
「嫌よ。私は悪くない」


