波打ち際で突っ立っているのも何なので、
岩場に移動してそこに腰を下ろし、玲斗を待つ。
「あ、おい!玲斗!」
本人が現れたのは待つこと15分後のことだった。
「え?真琴くん……と、吉原さん?」
ふいに呼び止められ、玲斗は目を丸くしている。
「お前どこ行ってたんだよ」
「いやー、ちょっとそこまで?
あ。もしかして真琴ってば、僕のことが心配で捜してくれてたの?」
「安心しろ それはない」
「待ってはいたが捜してはないよな」
俺の言葉に吉原も苦笑しながら続ける。
「えーそれは残念」
「残念がるな変態。――吉原、ちょっとコイツ借りるわ」


