「何者かに襲われたにしては無傷だし… 財布は……中身も入ってる。 顔色も悪くないし、呼吸してるし」 なんなんだ、一体。 「念の為に聞くけど、こいつさ……」 倒れている男の側から立ち上がり少女の方を振り返った。 ……が、そこに少女はいなかった。 「足音しなかったけど……まぁいっか」 警察や救急に電話をするでもなく、 俺は口笛を吹きながら家へ帰った。