やっと帽子を捕まえたらしい彼女は、安堵の表情を浮かべて、俺たちに手を振った。
「ねぇ真琴くん」
「なんだよ、いきなり真面目な顔して」
「僕からしたら2人お似合いだよ?」
「……はぁ?」
意味不明。
つーか、2人って誰と誰だよ。
「真琴ーっ、玲斗くーん!ほら早くっ!」
目の前に目的とする海が見えてきてテンションが上がっているのか、萌絵はいつもより楽しそうだ。
「はいはい。只今行きますよー お嬢さま」
まだまだ暑い陽射しに汗をかきながら、
歩きながらスマホを取り出して、メールを作成する。
そしてそれを送信すると、再びスマホを戻して海へと向かった。


