「……こと、ねぇ。真琴ってば」
「あ……? なに?」
呼ばれた名前にはっとして顔を上げると、萌絵は頬を膨らませてこちらを睨んでいた。
「どっちが好み?って聞いてるじゃん」
そう言って左右の手に持っている水着を俺に突き付ける。
なぜ俺が女物の水着を決めなければいけないのか。
萌絵にばれないよう、静かに溜め息をつきながらもそれぞれの水着に目を通す。
俺から見て右のやつは、白いフリルのついた清楚系。
左のやつは、レモン色のワンピースみたいな水着で、爽やかさがある。
白い水着は定番だ。
それにしてもワンピース型の水着か…今はこんなのもあるんだな。
「ほら早く、どっち?」
「んな急かすなよ」


