この俺が幽霊に恋をした!?



俺の椅子に座って優雅にくつろいでいる萌絵はイタズラっ子のように口端を吊り上げる。

「女神さま」

「これのどこが女神さまだ、阿呆。
寝言は寝てから言えよ。お前はただの生意気な幽霊でしかないわ」


まぁ……あれだ。例えば、水着買いについて行ったとしよう。

ただ単に付き添いで、俺は他の店をぶらぶらするのならば構わない。

しかし、だ。

店内に入って選ぶのを手伝うとなると、それとこれとは話しが別だ。

メリットどころか、デメリットしかない。


「真琴ー、入るわよ?」


のんびりとした声が聞こえたあとに、ゆっくりと扉が開いて母さんが姿を見せる。

「あら……そんな頭を抱えてどうしたの?」


「いや、別に……。
ただ水着について考えてただけで……」