『80点』 何度見ても、どの角度から見ても、そこには確かにそう書かれていた。 「―吉原」 その名前に顔を上げる。 ちらりと本人を見てみると、これでもかというくらいに顔が強ばっていた。 吉原……点数どうだったのかな。 手渡されたテストを見て顔を歪めた彼女。 あ……ダメだったのかな? しかし、小田せんがその耳元で何かを囁くと彼女の表情はパッと明るくなった。 そして、何度も何度も小田せんに頭を下げてから席に戻ってくる。 「テスト返却は以上」 「ありがとうございましたー」