大丈夫か、と声をかけるも棒立ちになったまま反応はない。
「く、来栖……」
「あ。生きてた、良かった良かった」
「う……あの、その、私は――」
微かに涙を浮かべながら目を泳がせ、青くなったり赤くなったりしている。
「ああ。こいつらが言ってんのは気にすんなよ。俺も気にしてないからさ」
よしよし、と頭を撫でると吉原は目を見張ったあとに何とも言えない言えない表情を浮かべる。
「――そう、だな。
じゃあ私は帰るよ、また明日」
「おー、また明日な」
ふらふらとした足取りで出て行った彼女の姿を見送ってから、俺は大きな欠伸をした。
ふわぁぁ~……なんか今日のテストで疲れた感じ。
少しだけ灯と話してから帰ろう。


