「もし、そうなっても大丈夫だよ」
俺のその言葉に首を傾げ眉を寄せる吉原。
「吉原は、海に行きたいんだろ?」
「え……?
あ、あぁ、行きたいぞ。けど……」
「それなら問題ない」
テスト結果次第で補習が…と、恐らく言おうとしたであろう彼女の言葉を遮るように言うと、吉原はきょとんとした顔をした。
「俺が最高点数取れば問題ナシってわけ」
最高点数取ったら何か1つだけしてくれるんだろ?
そう続けると吉原はひとつ頷く。
「ま、そういう事で」
「どういう事だよ。分からんぞ来栖」
少しだけ腰を屈めて目線を合わせ、吉原の前髪を手で払うと思い切りデコピンをした
「痛っ!」


