背中に手を回して摩りながら言うと吉原は
顔を真っ青にした。
「わ、悪い。
何ていうか、こう……昔のクセでな……」
「はぁ……。まぁいいけどさ。
それより、結局なんの話だったんだよ?」
「ああ……、もしも私が点数悪くて補習になったら来栖はどうする?って聞きたかったんだ」
うーーん。
どうする? ねぇ……。
「どうもしないかな」
ケロッと答えると吉原は明らかに肩を落とした。
「うっ。そ、そう……だよな……」
変な事聞いてごめんと、呟いてから俺に背を向けてふらふらと何処かへ歩いていく彼女。
「――吉原」
ぴたりと彼女は足を止め、ゆっくりとこちらを振り返る。


