吉原は俺から貰ったばかりの飴玉の袋をぴりっと破いて口の中に入れた。
彼女の小さな口からカラコロ、と歯と飴玉がぶつかり合う音がする。
俺の制服の裾をつんっと引っ張ってきた吉原は、飴玉を口の中で転がしたまま俺をじっと見上げてきた。
「ほしほ、わはひは ほふふひはっはら、くるふはほーふる?」
「まて落ち着け吉原。
飴を舐めてる状態で喋ってもわかんねーよ。行儀悪いから食べ終わってから言いなさい」
「むぅ……」
眉を寄せてからばりぼりと飴を噛み砕いていく彼女。
そのまさかの行動に驚きを隠せなかった。
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