一方で、俺に羽虫扱いをされた玲斗は ひどく沈んでいた。 よくよく耳をすませば「ガチしょんぼり沈殿丸だよ真琴くん……」と謎の言葉を呟いている。 「なぁ来栖」 「お、なんだ?」 規定の長さよりもやや短めのスカートの裾をきゅっと握り締めて、俺を真っ直ぐに見つめてくる。 「今週末、一緒に海に行かないか!」 吉原の提案に俺は目をパチクリ。 しかし、つい先程まで羽虫呼ばわりされて落ち込んでいた玲斗は、今度は瞳を輝かせて拳を握っている。