「じゃあどーしたんだよ」
ああ……殴られた腹がジンジンしてる。
なんかこう、鈍痛っつーの?
そんな感じの痛さ。
「ただ少し……出来なかっただけだ」
「出来なかったって、テストが?」
吉原はちらりと上目遣いで(というか、
だいぶ身長差があるから自然とそうなってしまうんだけど)俺を見ると頷いた。
「思ってた以上に出来なかったんだ……」
自信あった所だったのに、とショボンとする彼女に犬の耳と尻尾が見える。
「吉原、悩み事とかあるんじゃねーの?」
ズボンのポケットに手を突っ込んだまま言うと彼女は目を見開いた。
「え。なぜわかったんだ?」


