そろそろ酷い言葉は聞きたくないですよ萌絵さん。 「その……。 あ、あり……がとう、ね?」 「え……? お、おう」 ぱちぱちと瞬くと萌絵は顔を真っ赤にして オレの腕を引っ張って、ずんずんと進んで行く。 「おい、ちょっ……歩くの早いっつーの!」 「いいの、早く帰るよっ、学校でしょ!」 それでも歩く速度を緩めない萌絵の後ろ姿を見つめる。 ドクドクドク、と心臓がうるさい。 なんだ……これ。 今日、朝から少し運動しすぎたか? だめだ。考えても分からん。