「泣き虫 萌絵にはこれをプレゼントするよ」
「きゃっ! ちょっと、何してくれんのよ!
これお気に入りのワンピースだったのに!!」
両手の中に水をたっぷりといれて、それを萌絵めがけて放つ。
すると予想通り、彼女はムキになって水をかけてきた。
「あの……
2人とも、僕のこと忘れてない……?」
寂しげにぽつりと零した幽霊がいることをすっかり忘れ、俺たちは夢中になって相手に水をかけまくった。
「やっべ、びしょびしょ」
「本当ね。
でも私のほうがひどいわよ」
自分の濡れた服とお互いの顔を見て、
俺と萌絵はぷっ、と吹き出した。


