「真琴くん音楽聴くの?」 「おう」 音楽を流してた方がいいからな。 「じゃ、じゃあ僕との会話はどうなるの!?」 「知らん。そんなんどーでもいい」 どーでもいいと俺に言われた千草玲斗は しゅん、と眉を下げた。 それを無視してイヤホンを耳に当てると俺はひたすら走り込む。 河原まで差し掛かったときに、それまで斜め後ろをついてきていた千草玲斗が俺の正面に回り込んで口をパクパクと動かして 何かを言っている。 「なに?」 イヤホンを外して足を止めずに言うと、千草玲斗は河原を指差した。