それに今の彼女の格好は花柄のノースリーブのワンピースに、生脚。

しかも少しだけワンピースの裾がめくれて
太ももが見えそうになっている。

うん、これは目のやりどころに困るな。

「仕方ないな、ったく……」


床に膝をおった姿勢で眠っている萌絵を抱き上げ、俺のベッドに寝かせてから
扉や窓を締め切って冷房を入れた。

俺は床にクッションと大きめのタオルを持ってきて敷くと電気を消して横になる。

「真琴くんて、何だかんだで優しいよね」

「うるせー……普通だ、普通」


千草玲斗はいつもの笑顔で萌絵の寝顔を見つめる。

「ねぇ真琴くん」

「んー?」

うとうとしながら返事をすると千草玲斗は優しい声で「ありがとうね」と言った。


そしてその言葉を聞いて俺は眠りに誘われていく―……。