「兄弟とか、いないんだよな」 「ああ。いないけど」 「そ、その……それならお邪魔したいんだ」 人差し指どうしをつんつんと突き合わせながらそっぽを向いて小さな声でそう言った彼女。 「お邪魔したい、って……俺んちに?」 「……ダメか?」 こくり、と唾を飲む。 「だ……ダメなわけない。いいよ、来いよ」 それだけ言う吉原は瞳を輝かせた。 「本当か!?」