「……」 一瞬、何が起きたのかわからなかった。 うん。理解するまでに10秒かかったよ。 顔が火照っていくのがわかる。 そんなことはお構いなしに吉原はよしよしと俺の頭を撫で続けている。 それが何だかムズがゆくて、堪らずに顔を伏せた。 こんな顔、吉原に見られたくねぇし。 吉原が小さく笑ったのがわかった。 そして次に聞こえてきたのは優しい言葉。 「頑張ったな 来栖」