「あのねぇ、お母さんはいつでも真琴が心配なのよ。お母さんにとってもお父さんにとっても、子供はいつまで経っても子供よ」
びしぃっ、と俺の目の前に指―ではなく、
右手に持っているお玉を突き付けた。
「分かったって……。てかさ、母さん、そろそろお玉持ったまま出てくんのやめなよ」
目の前のお玉からは、ひたひたと何かの汁が次々に落ちてくる。
「えぇ~、だってお出迎えしたいじゃない」
「俺のはしなくていいから。
父さんだけしてろよ……つーか、お玉!」
ほら、置いてこないから汁が大量に床にこぼれて悲惨なことになってるじゃねーか。
ったく……俺は知らねーぞ。


