「あ、……っアイス 結局買わないのね」 「ああ。金がないことを思い出したから。 もしかして、アイス食いたかったか?」 ごめんなー、と前を向きながら謝ると 別に、とたったひと言だけ返ってきた。 「つーか千草玲斗。 あいつ、もう帰ってんのかな」 てか、用事ってなんだったんだろうか? 普段は考えない千草玲斗のことを考えていた俺には「ありがと……まこと」という小さな呟きを聞き取ることができなかった。