「ルカ?どうしたのボーッとしてぇ。飲みなょぉ」
「あっゴメンゴメン」
「どぉせラブラブな彼氏の事でも考えてたんでしょ-」
「違うょ、ちょっとバイトで疲れてただけ」
「ふ-ん、まっとりあえず遅れて来た分一気だね」
マヂかよ。勘弁して欲しい。
サークルの女の子の中では一番仲の良いミキ。
見た目も声も甘ったるくて、男ウケするタイプ。
一時期リュウの事狙っていて、家に連れ込んだらしい。
でもリュウは何もしてこなかったみたいで、それが相当悔しかったのかあることないことウワサしてた。
ミキに迫られて落ちない男も居るんだ。
やっぱり彼女が大事なんだなぁ…
リュウはモテるケド、中学からずっと同じ人と付き合っている。
彼女が留学してしまって遠恋になってからも、
ずっと変わらず彼女を思ってる。
悔しいけど、
そう言う一途な所も
好きだなと思ってしまう。
私がリュウを好きな事を知らないミキに腹は立たない。
それどころか女としてその行動力をスゴイと思う。
私は、
彼氏と別れる覚悟もなく、友達として近い所をキープしてる
ずるいやつだ…
