近くには、リュウの姿はなかった。 目があったのに 気付いてないのか 気付いてないふりなのか、 ももちゃんはさっさと出口に向かって進んでいく。 何となく目で追うと、 彼女が向かう出口の外には、 リュウの後ろ姿があった。 やっぱり、 昨日はあのまま一緒にいたんだ 頭が真っ白になって、 気付いたら涙が止まらなかった。