聞こえないフリしたかった。 でも、 やっぱり拒まれたんだよね? 「キスは、いいの?」 声が震える 「うん」 「直接触ってもいい?」 「どうぞ」 「このまま朝までこうしてくれる?」 「いいよ」 なんでダメなの…? とはやっぱり聞けなかった。 頭の片隅が冷静になって、 胸がきゅうっと締まって苦しかったけど、 部屋の重くて生温い空気のせいかな 眠りに落ちるまで リュウの舌と唇を 髪をすく手を 求め続けてしまった…