それから
色々話しながら歩いているうちにリュウの家に着いた。
どうしたらいいのかわからないまま、
リュウに付いていく。
玄関で躊躇っていると
「早く上がりなよ」
と奥から声がした。
「おじゃまします…」
どこに座っていいかわからなくて、とりあえずテーブルを挟んでリュウと向かい合う。
何か飲む?
と言いながらリュウはキッチンに消えて行った。
ケータイを開いて、
彼氏に家に着いたとメールを入れた。
そこで初めて罪悪感が芽生えた。
時間は二時半を回っていた。
最低だ、私。
ゴメンね。
ユキナリが1番だよ…。
でも、リュウが好き…
今日、だけ
今日だけだから
ちゃんと
リュウの事忘れるから…
