HELLO GOOD BYE

はやる気持ちで携帯のダイヤルを押す。


電話口からはハードロックが流れていた。


お願い、出て−




『もしもし-?』

「リュウ?」


『…ルカ?』

夢中で電話したけど、
私どうするつもりだったんだろう

何も言い出せなくて焦る。
『どうかした-?』
「…」
『お-い?』



「っ今ドコ!?」
『…家帰る途中』
「どの辺り?」

『大学裏のコンビニ過ぎたとこらへん歩いてる』

「お願い、ソコで待ってて!ダッシュで行くから」

『なんで』

「まだリュウと一緒に居たいの!もぉ向かってるから」

自分でも不思議なくらい必死だ。
彼氏の事も頭になかった。

気持ちを伝えるだけでいい
どうせ未来のナイ恋だ。
今日だけ一緒にいれたらスッパリ忘れる。

だから今日だけ…

『わかった。待ってます』
「走って行くから!」




電話を切って、
リュウのところに急いだ。