これは――…新奈さんの? 声をたどり着いたのは空き教室。 後ろのガラス窓から気付かれないようソッとのぞき込んだ。 「本当にムカつく !! 何あいつ !! 今まで散々イジメてやったってのに まだ足りないわけ !? あんな奴が王子の隣にいるなんて 虫酸が走る… !! 」 「もー…ニイナちゃんは 興奮しやすいの治したらぁ? てか ニイナちゃん泣くほど 王子のこと好きだったの? あたしビックリしちゃった」