ウソ恋




「友達だったら 私が1人のとき
話しかけてくれるのが普通だよね?

イジメられてるの無視してたのに
よく友達だなんて言えるよね…」



「みさ…」



「名前で呼ばないで…!

話しかけてこないでよ!

皆だってそう…!

見て見ぬ振りして
助けてくれなかった!

それなのに…酷いよ… !! 」



「美咲 !? 」



翔太の声を無視して教室を出る。


HRが始まる合図のチャイムが廊下に鳴り響いた。


…言っちゃった。


皆の顔酷かったな。


胸が痛いなんてものじゃない。