あの頃のブランは傷が酷く この綺麗な瞳も見えなかった。


最初は触るどころか近寄るこんなも決して許してくれなかったブランが 今ではすっかり甘えん坊。


事故のせいで視力が悪くなり 時たま壁に頭をぶつける。



「よしよし。

今日も起こしてくれて
ありがとうね」



「にゃー!」



頭を撫でると ブランは嬉しそうに目を閉じて鳴く。


そして もっと撫でて欲しいのか 頭を自ら私の手に擦りつけて催促してくる。