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小さな一戸建ての自宅。


ここはかつて 家族4人で仲良く暮らしていた場所。


4人で住むには少し窮屈な気もするけど 家族が居れば苦じゃなかった。


そんな思い出の詰まった大切な家も たった1人になってしまえば大きく そして寂しく見えた。



「……大丈夫」



手をギュッと握り締め家に帰ると 私はさっそく美咲の部屋へと向かった。


中に入れば爽やかな美咲の香りが私の全身を包み込む。