ウソ恋




別に 彼に特別な感情が芽生えたわけじゃない。


ただ素直に彼女達に気持ちを伝えてくれると 私としても都合が良い。


私の言葉は彼にとって悪魔のささやきとも呼べるだろう。


そんな悪魔のささやきを聞いてしまった哀れな王子は ゆっくりと独り言を言い始めた。



「俺 疲れたんだ…。

毎日毎日分かりやすく近付いてくる子に。

あの子達は俺が好きなんじゃない。

俺というアクセサリーが欲しいだけ。

はは…それの何が好きなんだろうね?」