――…って。 それが何なのかはうちには分からない。 でもその声を聞くと自然に涙が出るんだ。 そしてうちは ついに学校を退学した。 激怒した両親に殴られたほっぺたが痛む。 激怒した兄弟に罵られた言葉が胸に痛む。 でもやっと解放されるんだ。 うちは今日から田舎にいるおばあちゃんの家に預けられることになった。 おばあちゃんは優しくて 愛をくれない親の代わりにたくさんの愛をくれる。 おばあちゃんの庭先から綺麗な青い空を見上げる。 そんなとき――…