ウソ恋




「俺は居なくならない !!

君が幸せなれないなら
幸せになれるまで傍にいる!

恐怖に怯えるなら毎日
震える体を抱き締めるから !!

涙を流したら俺が
何度でも拭うから…っ !!! 」



瞳にたまった翔太の涙が私の頬に落ちた。


あれ?これって翔太のじゃない…?



「ほら。

こうやって涙が出なくなるまで
俺が拭うから。

ずっと傍にいるから…」



私の頬に落ちたのは翔太の涙じゃなくて 自分の瞳から流れる涙だった。