ウソ恋




「鞄忘れてるよ」



「え !? ホントだ…。

ありがとう」



男子生徒から鞄を受け取り笑みを向ける。


それでもその人はその場から離れず 顔を苦痛に歪めるだけだった。



「優美なにしてるの !?

早く乗りなさいよ !!

あんたが助けたい猫でしょ !? 」



「あ…ぇと…」



怒り口調の美咲は救急車から身を乗り出し私に手を差し伸べた。