ウソ恋




美咲の精一杯の声に 私は反射的に声を出すのをやめて辛そうな顔を見つめた。


美咲の額に汗が流れる。


相当つらいのか 肩で息をして 美咲の顔にあった笑みはもうない。


美咲は駄々をこねる私の頭を優しくなでた。



「お願い優美…。

幸せに なって…」



「…っ…美咲大好き!

私のお姉ちゃんになってくれて
ありがとう !!

私を支えてくれてっ……
ありが とう !! 」



どれほどたくさんの感謝を伝えても伝えきれない想い。